SUSU 3人の女性のライフジャーニーを追いかけて

SUSUが作られる、カンボジア・クチャ村のコミュニティファクトリー。工房では最貧困層の女性たちを雇用し、ひとつひとつ丁寧に手づくりで商品を作っています。
作り手女性のストーリーをもっと知ってほしいという想いから、工房で働き、SUSUを支える女性3人を取り上げ彼女たちのライフジャーニーを追っていきます。

彼女たちのストーリーから、SUSUのものづくりについてや工房でのライフスキルトレーニング、そしてカンボジアという国についてもお伝えしていきたいと思います。

今回はまず、3人のプロフィールをご紹介します。

Sophan(ソパン)

37歳(2008年2月より勤務、9年目)
担当:トレーナー(働く女性たちへの技術指導、ライフスキルトレーニングの先生)

わたしのお父さんは8歳のときに亡くなり、お母さんは7年前に亡くなりました。今は結婚してかわいい一人息子がいます。

9年前、Dom Dek(ドムダイ)という村で自分で裁縫のお店を経営しているときに、コミュニティファクトリーのカンボジア人スタッフがやってきてインタビューを受けました。
そのときにスタッフから、

「あなたの持っているスキルが、この村に住む最貧困層の女性たちに自立のチャンスを与えることに繋がります。よかったら、トレーナーとして私たちと一緒に働きませんか?」

という誘いを受けました。わたしの持っている技術や経験が村の若い女性たちの役に立てればうれしいなあと思い、工房で働くことを決めました。

Sy Soksan:(シーソックサン)

24歳(2013年6月に入学、4年目)
担当:ミシン縫製チーム

中学2年生で学校を中退したあと、村を出て都市部のシェムリアップで家政婦として働いていました。家政婦になりたかったわけではなくて、知り合いから紹介された仕事がたまたま家政婦だったというだけでした。安定した収入を得るための手段や方法が分からなく、自分で仕事場をさがすのは難しいことだったので、紹介された仕事に就くしか選択肢がありませんでした。

友だちからの紹介でコミュニティファクトリーが働く女性を募集していて、家政婦の仕事よりお給料をたくさんもらえることを知りました。

両親や弟を助けるためにお給料がたくさんもらえることは大切だったのでコミュニティファクトリーに入学しました。今は結婚していて、男の子が1人います。

Sreyleak(スレイレア)

15歳(2017年7月に入学、3ヶ月目の新人)
担当:品質管理チーム

今年の春に中学校を中退したあと、知り合いに紹介されてシェムリアップで3ヶ月間働いていました。けれども、15歳ではじめて親元を離れたわたしはさみしさや都会で暮らす心細さ、慣れない仕事の大変さから村に帰りたいという気持ちでいっぱいでした。そんな中、友だちからコミュニティファクトリーで働く女性を募集していることを聞いたのです。

わたしの家族は、両親、2人の妹と2人の弟がいる大家族です。だから、外で働いて収入を得ることにくわえて、家事や家畜(鶏)のお世話をしたり、兄弟姉妹の面倒をみたり、稲刈りを手伝ったりして家族の生活を助けたいと思っていました。

コミュニティファクトリーに入学してから、ここでは人生にとって大切なライフスキルを学ぶこともできるということも知りました。工房で働き、ライフスキルトレーニングを受けながら、どんな人生を気付いていくかしっかり考えていきたいと思っています。

年齢や家族のこと、コミュニティファクトリーに入ったきっかけなどさまざまな背景をもつ、3人の女性たち。
彼女たちの工房での仕事や日常生活などから、作り手女性のスト―リーを少しづつお伝えしていきます!

次回は4年目の中堅、シーソックサンのミシン縫製の仕事をご紹介します。
どうぞお楽しみに!